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アンバランスなsweet
第23章 対峙する心

―――昨日もこうして片桐さんを待ってたっけ。
キッチンに消えた片桐さんの後ろ姿をみつめる。
ふいに、私は。
昨日の青いワンピースの女性が映っている写真を思い出す。
それはもしかしたら、さっきの真くんの言葉のせいかもしれない。
ふっと、シェルフに目を向けると、キラリと光るものが見えて。
―――昨日、あんなのあった、かな?
私だって一応女子。
男性の部屋に似合わない物があったら、気になるはずだし、忘れないと思う。
昨日はその部屋になかったその光るものが妙に気になったから、立ち上がってシェルフに近寄る。
ひっそりと隠れるように。
今日もその写真はソコに存在していた。
その写真のある前の辺りに、硝子の小皿が置いてある。
そして、その上には…。
―――やっぱり、ここにあったんだ…。

