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アンバランスなsweet
第23章 対峙する心

図星だった。
昨日の片桐さんの行為――。
またそんなふうに。
そんな雰囲気になってしまったらどうしよう……そう思った。
早く話さなきゃ。
ケジメつけなきゃ。
でも、部屋に入るのは少しだけ恐くて。
そんな板挟みの気持ちの中、私はそっと下唇を噛む。
不意に軽く、頭をポンポンとされる感触を頭に感じ、顔を上げる。
そこには少し困った様な笑みを浮かべた片桐さんがいて。
「……嫌がる女を無理矢理っていうのは、俺の趣味じゃないから、安心していいよ。昨日、恐かったんだろ?」
私はうんと頷いた。

