この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いつ見きとてか 恋しかるらむ
第1章 『 フォンダン ショコラ 』

髪を洗い、体を洗ってから、
ゆっくりと湯船に体を沈めた。
ふぅ。
小さなため息は、温かなお湯と
わたしの小さな不満。
夫のことは、嫌いではない。
でも……。
抱きしめられても……
満たされない。
それは、わたしのせいだと思う。
「ほら、脚を大きく広げて。」
耳元で囁かれ、
わたしは、戸惑う。
その様子を見て、夫は
「恥ずかしい?
でも、恥ずかしいことが好きだろう?」
冷笑を浮かべ、わたしを見つめた。
わたしは、その視線に耐えきれず、
おずおずと足をM字に広げる。
夫は、その様子をじっと見つめ
「触ってもいないのに
濡れてるね。
あかねの陰部がてらてらと光っているよ。」
と、にやにやしながら、言った。
夫の視線が痛い……。
でも、わたしはその視線に感じていた。
目をつぶって耐えているわたし。
夫は、手を伸ばし、わたしの小陰唇に触れた。
ビクッ……体が跳ねた。
わたしの愛液で濡れた夫の中指……、
それを見せつけながら、
「ほら、もうこんなにもいやらしい。」
夫は、にやりと笑った。
……わたしの求めるもの。
でも、夫は違う。
優しさが溢れている。
でも、わたしは……辱められたい。
夫が……そんなふうにわたしを扱ってくれたら、
わたしの体は、どんなふうになるだろう。
長い間、湯船で妄想をしていて、
身体中が熱くなってしまった。
わたしは、湯船から出た。
浴室で体を拭きながら、
寝室のベッドで
わたしが来るのを待っている夫を想った。
わたしは、
体は満たされないかもしれないけれど、
心は満たされるであろうSexをする……。
ふぅ。
また、小さなため息をついた。

