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LowとChaosの間…
第8章 戦闘艦:ジャスティス
紅蓮の海岸に天津帝国の戦闘艦が一隻だけ現れた。
天津帝国海軍.戦闘艦ジャスティス。

この和暦1850年.時点では最強中の最強の戦闘艦である。

天津の観戦武官たる貴族士官同達の活躍により、同盟国イヴァリスから供与されたのだ。


「まったく……阿久津准将は何を考えておいでなのです、降伏させろとはどういうことですか?」

紫苑誠.海軍大佐が上官であり、天津海軍司令官相手にぞんざいな口のきき方をする。

「考えてみろ、ロージアが攻めてくれば、彼らだって強制的に仲間にならざるを得ない……降伏させて天部を攻める際にだけ兵を差し出してもらう。そうすりゃ陸軍にも恩ができるし―-」

「陸軍がクーデターを起こした時の……でしょう?」

遮るように紫苑は言い放った。

「流石、聖騎士殿だね」

上官にも苦渋の笑みが浮かんでいた。

「軍使は聖騎士殿に行ってもらおうか」

「……構いませんが、政府が作ったマニュアルどうりにしか言葉は発しませんよ」

「それでいい、それが大佐の仕事だよ。わかっているじゃないか」

「私が死んだらジャスティスの射撃指揮を執れる者はいなくなりますがね」

「その心配もあるが、艦砲射撃はしないつもりだよ。そして、今は俺の方が聖騎士殿より、国から金を貰っているから俺の命令に従え」

「ふっ、戦後に私が皇宮親衛隊長(警察組織)に内定しているから、虐めているんですね。海軍少将なら准将を顎で使えるのに……」

阿久津は思わず息をのんだ。


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