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LowとChaosの間…
第7章 南北戦争
―-爺様ッ!!
紅生が麒麟を供して現れた。

「何故、俺を天部に連れてってくれませぬ?」

紅殉に詰め寄った。

「お主のような雑魚わっぱ連れて行っても武功は取れんわっ! 控えんか誰に向かって口をきいておる」

麒麟は甲冑に身を包む紅生を後ろから抱きしめて制した。

「……ぐぅぅぅぅ、天津めぇぇぇ!!」

「お前は母上と麒麟を守り、籠城と騎馬の準備していろ」

怒り狂う、息子に義道がなだめるように言い、麒麟に連れて行くよう目で合図をした。

「さっお前様、籠城の準備ですよ」


―-はっ!
「紅生ッ!!」

紅殉が紅生を呼び止めた。
そして、腰から刀の柄のようなものを取り出して紅生に渡した。

「お前にこれを託す、紅蓮に代々伝わる城主の宝剣……迦具土じゃ(カグヅチ)。お前の父上様は人じゃから使えぬから継承しなかったが、お前なら使いこなすことができよう」

それは紅蓮の炎を刃とする刀だった。
古の炎の魔神を紅蓮の民が海岸で救った際、礼としてもらった物だという。

今の紅蓮では魔神は外来種ではないかと考えている。

「迦具土…」

紅生は刃のない柄だけの刀を受け取った。
一瞬だけ、柄から炎がボワッと迸った。

「死んでも、母上と麒麟、民を守れよ、紅生…」



こうして、紅殉は紅蓮を後にした。

三世代揃う最後の会話となる。


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