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LowとChaosの間…
第5章 聖剣.ジャスティスブレード
謁見の間がどよめいた。
聖騎士団長の聖剣を授与するというのだから。

「ありがたいことですが、私は称号だけで名誉でございます」

紫苑は断るのは無礼だと思ったが、聖騎士ではない一般の騎士からも剣術を学んでいた。
他国からしゃしゃり出た自分が聖剣を、しかも聖騎士団長の剣だ。
受け取るわけにはいかないと思ったのだ。


「ならば、盾だけでも持っていけ。天津には盾はなかろう?」

国王レオンが紫苑に尋ねた。


ヴィクトールは父に頷いて、剣を鞘に戻す。
そして妻が夫の背中に括りついた聖騎士の盾を外し、夫に渡した。


真銀製の盾にはイヴァリス王国の紋章が大きく描かれている。
ヴィクトールから盾を受け取った。
祖国である天津帝国には盾という防具は存在しない。


これならば、と紫苑は受け取ることにした。
イヴァリスの紋章があれば、堂々とイヴァリスが同盟国と祖国で語れるというものだ、とも思う。

「ありがたく頂戴します」

盾を受領した紫苑は、

「この盾のように民を守れるような騎士を目指します。そしてこの命は民と正義のために!」

盾をかざして、聖騎士や神官たちの方を振り向く。


ヴィクトールが紫苑の前に出た。

「聖騎士のシオンマコトだ!」

ヴィクトールの言葉を合図に、一斉に臣下が歓声をあげた。
紫苑の名が何度も何度も連呼される。

その歓声は場外からも聞こえた。


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