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LowとChaosの間…
第22章 勇者vs英雄
「金剛勇樹っ!」
勇樹は突如、現れた二川に振り返った。
彼は厳しい表情で薬莢が散乱する床を見る。そして夥しい出血を拭い止血した痕にも気付いた。一息つくと勇樹に近づいていった。
「閣下……」
不意を突かれ驚いた。屋敷にやすやすと侵入を許してしまったのだから。だが、勇樹は瞬時に冷静さを取り戻す。
「これ以上、紫苑に従う警官たちを傷つけるな」
一定の距離で二川は止まった。

「……もぅ私は閣下の部下ではありません。魔人である僕が勇者を倒す。それでこの国の内乱はもう終わりだ!」
「魔人だと!?」
「魅春と母上のためのこの命……そのためだけに今日まで生きてきた。皇帝が妖魔を滅ぼすというなら…………あいつら全員ぶっ殺して人間どもを―-!!」
「……真の英雄が恥さらしな真似をするな!」

勇樹は二川に拳銃を向けた。
「あんたを殺したくないんだ!」
勇樹にとって二川は数少ない人間と妖魔が共存する国を作るという点で一致していた。
この男の下で暗躍し、結果的に父と母、後の妻を守ることができた。
「それでは皇帝と同じだぞ!」
「僕は大和の英雄シレン様を殺した……あんたと紫苑まで殺したら…紅蓮以上に裏切り者として歴史に名を残すだろう……。だが、紫苑と衛兵隊を突破することは不可能だ。紫苑に倒される。天津は完全にあの若造に征服されるが、人々は彼の統治によって安泰かもしれない。そして天津の人間にとって平和と安泰とは多くの犠牲を払って勝ち取るということが当たり前になってしまう」
「……ここは俺にまかせて去れ」
勇樹は二川から視線を外し、背を向けた。そして二川の「去れ」という言葉に悩んだ末に答えた。

「……この命に代えても紫苑を倒す」
勇樹は拳銃をホルスターに戻し、刀を抜いた。
無数の人間と妖魔を斬り倒し、数々の修羅場を潜り抜けた妖刀無双正宗は主に答えるよう赤い瘴気を漂わせる。
(魔剣では聖剣の勇者は倒せないぞ)
二川は勇樹の死を悟る。
「お前が死んだら征伐隊は俺にまかせろ」


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