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LowとChaosの間…
第4章 英雄の条件
「……先発隊からの報告が遅くないか?」

船から島までは海水に浸かっている。
砂浜に拠点をおいた聖騎士たちが呟いた。

「魔竜どもは休眠期ではあるが、戦闘になった可能性があるな。オレたちも突入するぞ」

カーディスは魔竜の棲み家である洞窟への突入を決し、聖騎士たちを編成した。
少ない人数で突入することに決したようだ。

洞窟内には狭い場所もある。
魔竜の吐く火炎のブレスを警戒するためだ。

突入に選ばれたメンバーはドラゴンを何度も倒した経験を持つイヴァリス聖騎士団.最強のメンバーだ。
剣聖と称されるカーディスをはじめ、高司祭や大賢者もいる。


「私も同行させてください!」

紫苑がカーディスに頼んだ。
彼がイヴァリス軍に従軍しているのは観戦武官と呼ばれる軍事留学だが、実際はイヴァリスと祖国である天津帝国との友好関係を築くための外交である。


だが、
紫苑誠は祖国の命で危険なカーディスの精鋭部隊に従軍することとなった。


「…この戦いは勉強にならん。だが、貴公の気持ちはありがたく受け取っておこう。例え聖騎士であろうとこの国にドラゴンと戦いたいと思う勇者はいないからな。
それに…貴公のレベルでは確実に死ぬし、役に立たない迷惑だ」

カーディスは紫苑の固い意志を解きほぐすような軽い口調で皮肉る。


「副団長の言うとおりです。功をあせる必要はありませんよ。貴方は無事に祖国に帰ることが最重要の任務なのだから」

高司祭である壮年の女性にも諌められた。


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