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LowとChaosの間…
第16章 勇者の咆哮
「どうした、腰のレイピアは飾りか?」

「ジャスティスブレードは受け剣できん……そして、紋章の盾は上位魔法にも耐えうる……だが、俺には俺の戦い方がある」

そう言うと、
エルフは腰の皮袋を床に叩きつけた。
皮袋から中の水が飛び散る。

「水の精霊ウインディーネよ!」

人型になった水が、雪香の口に向かって飛び込んだ。

紫苑は飛び込むウインディーネに聖剣を突き立てる。
ウインディーネは蒸発するように消えるが、僅かに親指程度まで小さくなった少女型のウインディーネが刀身を上り、紫苑に向かって行く。

―-チャッ
こめかみに硬く冷たい感触が



エルフに拳銃を向けられたのだ。

「……目的は私か?」

「目的は既に達成した……必ず、目論見どおりになる」

エルフは紫苑の腹を蹴り上げると、窓まで下がった。

「うぐぅぅ!!」

そして、紫苑の口の中にウインディーネが入ってしまう。


「紫苑よ、そいつは体内で毒となり貴様を二時間後に殺す。だが、貴様を心から愛する女!と交われば毒は精液と混ざり、体外に出すことができる……貴様を愛した女は胎内で毒の混ざる精液を受け止めなければならないが、女が毒に犯されることは絶対にない!!」

エルフは窓から飛び降り、消える。

紫苑は毒の傷みで意識を失った。

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