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イケない秘め事
第27章 妊娠初期
翌朝、俺は、欠伸を噛み殺しなが、愛美を連れ、病院に向かった。少しフワッしたスカートにしてもらったが、

「寒い」

を連発している。

まずは、診療内科だ。

「愛美ちゃん、おはよう。覚えてるかな?」
「先生と看護師さん。おはようございます。えと、クリスマスプレゼントありがとうございました。嬉しかったです。」

最近の様子を伝える。

「記憶、徐々に戻ってはいますね。自分のことも、前みたいに私というのが、多いですか?」
「たまに、愛美と言いますけど、私が多くなりましたし、一人で居ても平気な事が多いみたいです。」
「それは、良かった。じゃ、愛美ちゃん。外で、看護師さんと待っててくれる?」
コクン…

愛美が外に出ると、俺は、話した。

「先生。もしかしたら、愛美、妊娠してるかも知れません。」
「えっ?妊娠?」
「俺の…子です。軽蔑しますよね。」
「お兄さん。顔をあげて下さい。我々は、医師です。患者さんに関する事は、聞かれても口外はしません。ですから、あえて聞きません。そうゆう患者さん、多いと思いますから。」
「で、今から産婦人科に連れてきます。ご伝達願えますか?」
「わかりました。」

俺は、愛美を連れて、産婦人科に向かった。

「お兄ちゃん、ここって?」
「産婦人科。」
「赤ちゃん連れてる人とか、お腹の大きな人いるね。」
「ここでは、静かにしてようね。」

名前を呼ばれ、中に入る。
診療内科から伝達が上手くいったのだろう。

「こんにちは、愛美ちゃん。今日は、来てくれてありがとう。」
コクン…
「じゃ、愛美ちゃんは、この看護師さんとおトイレに行ってくれるかな?昨日、お兄ちゃんとゲームしたでしょ?あれ、先生もやりたいけど、いいかな?」

愛美が、看護師とトイレに向かう。

「お兄さん。ご事情は、わかりました。こちらにも、同じような事でくる患者さんもいます。ですから、ご安心なさって下さい。当方としても、患者さんへの守秘義務ありますから。」
「ありがとうございます。」
「でも、まだ17歳。まだ、見た感じ身体が未発達かも知れませんから、自然でいけるかどうか。」
「はい。愛美にも、ある程度は話してあります。」
「そうですか。では、産む方向でいいですか?」
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