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第10章 番外編

『だから…！岩本のことを好きだってこと、僕はちゃんと知ってます！』


─────え…？


目の前が真っ暗。さっきまでの高揚が、一瞬で不気味な脈拍に変わる。


『な…何言ってるの？そんな、デタラメ…』

ゆうひくんへの片想い…
知ってたって、それのこと…

『デタラメなんかじゃありません！僕はずっと園山さんを見てたんです…中学の時からずっと…！だから分かるんです！！』

中学の時からずっと…？

『だから…隠さなくてもいいです…』


拳を握りしめ、苦しそうに叫んだ三島くんの目は、さっきから下を向いたままだ。