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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『…やめろよっ!』
気づけば、叫んでいた。
『園山さんと僕がつ…つつつ付き合うなんてあるわけないだろ?!あああり得ない!』
嫌な思いはさせたくない。
これ以上、君を悲しませたくはないんだ。
『園山さんはただの友達…っそれだけだ!』
想いを寄せてるのは僕一人。
そんなこと、分かってるんだ…
『え、あれマジで?てっきりオレ…だって休みの日に二人きりだからさ、デートかと…』
『やだ〜もぉー!なんかゴメンね?勝手に色々言っちゃって。じゃあアタシ達そろそろ…またね、園山さん!』
二人はそそくさと改札へ向かって行った。
『園山さん、不快な思いをさせてすみません…行きましょう。』
自分の言葉が胸に刺さって。
痛くて痛くて堪らない…

