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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『あ、監督の話終わったみたいね。じゃあ私も戻るわ、また応援に来てね。』
マネージャーさんが去るのと入れ違いに、今度は三島くんがこちらへやって来た。
『園山さん。』
『三島くん!お疲れさま!』
私が駆け寄ると、三島くんは少し間をとって立ち止まった。あれ?なんだろう、この間。
『今日は来てくれて、ありがとう。』
『ううん!試合おめでとう。この後…皆と学校に戻ったりするの?』
『いえ…今日はこのまま解散だから、各々家に帰ります。』
『じゃ、じゃあ…!その…良かったら、私も一緒に帰っていいかな…?』
私が言うと、三島くんはちょっと顔を赤らめて頷いてくれた。待ってて良かった。今日は朝からずっと一人だったから…話ができるのを楽しみにしてたんだ。たくさん、喋りたいなぁ…

