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やさしいキスをして?
第10章 番外編

迎えた週末───
トーナメント形式の試合。うちの学校は見事勝利し、次の試合へ駒を進めることとなった。今、選手達は監督のもとでミーティング中。応援を終えた私は一人、少し離れた場所でサッカー部の解散を待っていた。
『園山さん』
日陰に立っている私に声をかけてきたのは、サッカー部のマネージャーさん。
『これ、いつも差入れありがとう。わたし達までご馳走になっちゃったわ。』
『あ…いえ、みなさんお疲れさまでした。試合、勝てて良かったですね。』
『ホント!園山さんのおかげかも。美人から美味しい差入れがもらえるとあって、園山さんが来てくれると、みんな調子あがるのよね〜♪男って、単純!』
そんな会話をしながら空になったタッパーを受け取っていると、選手達がバラバラと動き始めた。

