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やさしいキスをして?
第10章 番外編

ため息をつく僕を見兼ねてか、岩本は眉根を寄せてグッと近づいてきた。
『いいか、ミッシー。好きな女の子にはな…ズルくたって、多少の恋の駆け引きは必要なんだぞ?』
『…駆け、引き?』
『マドちゃんの興味を引く!もしくは引く努力をするんだよ!何でもいい。観に来てくれたらアイス奢るとか、チョコレート買ってやるとか、チューしてやるとか、チューして……………あ、やべ。チューしてぇ』
『………は?』
『とにかくだ!一回断られたくらいで諦めんな&サッカーも試合出る前から、最初で最後とか言ってんな。もっと全力で戦えってことだ!じゃーまた明日っ!』
一気にまくし立てた岩本は、ダッシュで駅の改札を抜けて行った。急に眼の色変えて……あいつどうしたんだ?

