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第10章 番外編

「マドちゃんの興味を引く努力をするんだよ」


帰宅後。風呂を済ませた僕はスマホを片手にベッドへ転がりこんだ。


〉〉ごめんね。
次の機会に、あさひと行くから。


昨日の園山さんからのLiNEを眺める。
もう何回見直したか分からない。


『はぁ…』


園山さんの気を引く努力…
本当は分かっている。彼女が何に一番興味をもっているかということは…
僕はずっと前からそれを、知っている。


だがそれは…


彼女を悲しませる結果になるということも。


「ズルくたって多少の恋の駆け引きは必要なんだぞ」


僕は深いため息をついて、園山さんへLiNEを送った。




〈三島side おわり〉
（マドカの新たな恋？前編）