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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『ウジウジ悩んでる暇があったら、筋トレでもして試合に備えろよ。せっかく掴んだチャンスだろ?わくわくしねーのかよ。マドちゃんに観てもらえるなら尚更、思いっきり 全力出すしかねーじゃんか!なっ!!』
ガッツポーズを作った岩本は無邪気に笑う。
『いや…だから、園山さんは来ないって…』
こういう、純粋で ひたむきな所…
『誘えよ、もう一回。他に予定があるわけじゃねーんだし、可能性はゼロじゃないだろ』
『う…//しかし…』
些細な事では物怖じしない前向きな所…
それはサッカーにおいても、対人関係においても…きっと岩本の長所だ。だから君にはサッカーの実力があるし、他人を惹きつける魅力がある。
『しかしじゃねーよ(笑)ちゃんと頑張れって!』
君はいいな。度胸があって、自信も実力も持っている。同じ部活に入ったところで、何も無い僕なんかには真似ができない。
彼女の視線さえも、僕には…

