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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『すすすみません…無理やり送ろうとしてしまって//』
『そんな謝ることじゃ…こちらこそ、ありがとうね?』
《扉が閉まります。ご注意下さい。》
電車が動き出しても、三島くんはずっと俯いていた。
『…三島くんってさ、あんまり女の子の友達いないの?』
『え?まあ、男も女も友達は少ない方だと思いますが…』
口元に片手を当てて…
ねぇ、それは隠してるつもりなのかな?
『…私はね 一人っ子なんだけど、三島くんはご兄弟は?』
『え、えと…うちは男三兄弟です。僕は真ん中で…』
耳まで真っ赤なその顔を。
『そっか…だからなんだ?』
『えっ…??』
さっきから泳いでるその目を。

