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やさしいキスをして?
第10章 番外編

観念した三島くんから聞いたのは、なかなか驚く内容だった。
『真逆も真逆…しかもそんなに遠いの?!乗換え二回で一時間半?!ウチの高校通うの大変じゃない…?』
『あ、いえ…ななな慣れているので…』
『私はここから二駅なの。三島くんに比べたら全然近いのよ。だから気にしないで、ここで解散しましょう?』
家まで送ると申し出てくれた三島くんだけど、さすがに申し訳なくてお断りした。
『あっ…いや!そそそ園山さんの家は街灯も少なくて番犬もいて、夜道はすごく危ないって聞きましたので…』
『………え?それ、ゆうひくんが?』
『あ!勝手に聞いてしまって、すすみませ…』
気を遣ってゆうひくんが吹き込んだらしい内容に、私は思わず笑った。

