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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『ミッシー!ミッシー!!ごめんってごーめーんー!!後でおれからマドちゃんに謝っとくからさぁ!こんな街中で身投げとかやめてくれよ〜』
『一生の恥だ。生きてゆけない…本人の許可なく勝手に番号登録した上に、あんなアンポンタンな文章を送りつけるなんて…きっと園山さん、僕のこと軽蔑したに違いないよ…』
大通りにかかる橋。そこに片足をかけたミッシーを必死に掴んで引き止める。何でこんなことになってんだ??
『な、なんだよ大げさだなぁ〜…このくらいのことじゃマドちゃんは軽蔑したりしないって!』
そうだよ!おれが勝手にミッシーのスマホを操作して、マドちゃんの番号を登録。そんでLiNEに一言入れただけだ。感謝こそされ…なんで身投げされなきゃなんないんだ??
『…………っ!』
『お?分かってくれたか、ミッシー?』
急にピタリと止まったミッシー。背筋を伸ばして直立不動になったかと思えば、おそるおそるポケットに手を入れてスマホを取り出した。

