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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『へ…返事が、きた…』
画面をチラ見したミッシーはぎゅっと目をつぶる。意を決するようにゴクリと生唾を飲んで、ぷるぷる震えながらボタンを押す様は…見てるこっちが緊張する。
『ど、どうだ…?マドちゃん何て?』
『……………』
あんぐりと口を開け放ち、ミッシーフリーズ。その笑える顔をしっかと拝んでから画面に目をやると…
〉〉園山です。
ゆうひくんのイタズラは
気にしてないから大丈夫です。
『…なんだ、バレてんじゃん。』
なぜかあっさりと見破られた おれの犯行。エスパーかよ、マドちゃん!なんて心でツッコんでいると…画面に新たなメッセージが表示された。
〉〉改めて、よろしく。
…すげー端的なメッセ。完全に社交辞令なこの一言も、実はものすごい威力があるんだってこと…マドちゃんはきっと、気づいてないんだろうな。
『………//////』
見ろよ、ミッシーの顔…まるで完熟トマトだ。今までクールな顔しか見たことなかったけど…マドちゃんのこととなると、こんな表情になっちゃうんだな。

