この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第10章 番外編

『ねぇ…友達待たせてるから、用があるなら早くしてくれない?』
明らかに緊張しまくってる彼を、無慈悲に急かす。同じ学年とはいえ、面識もない男子とイキナリ付き合えるほど私の心は広くないの。つまり、用件を聞く前からもう答えは決まってる。
『ご、ごめん!園山さん僕と…僕とお、おおおお友達になってくださいっ///////!!!』
“悪いけど、ごめんね”
そこまで出かかった言葉が口の中で弾けた。
オ、トモダチ……?
『───はぁあ??何なの?!』
『だから、
ととと友達になってください////!!』
季節は春。それは5月の新緑が目に鮮やかな、晴れた午後の出来事だった。

