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やさしいキスをして?
第10章 番外編


***


『『『マドカちゃん、ごめんなさい!』』』


翌日。学校へ復帰した朝一番。少し早めに登校した私が教室に入ると…三人の女子達に取り囲まれた。


『今まで物を隠してたのは、私達なの!』


黒板の前で立ったままの私に、三人は次々と頭を下げてくる。これって…今までのいじめを謝ってるの?


『ごめんなさい。私達、マドカちゃんがあさひちゃんに怒鳴ってたのを見て、なんだか腹が立って…。ちょっと、驚かしてやろうって…』

『ほんとに最初は、驚かすだけのつもりでペンを隠したんだけど…』

『まどかちゃん、顔色一つ変えなくて…全然驚いてないのかなって。それで私達、ムキになって何度も物を隠すようになっちゃって…』


教室には続々とクラスメイトが登校してくる。みんな何事だって顔してこっちを見ているけど…三人は、必死に謝り続けていた。



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