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やさしいキスをして?
第10章 番外編

ガチャ
『あらまどか、起きてたの……まぁ、どうしたの?!』
玄関に立ち尽くしていると、お母さんが帰ってきた。
『ぐす…何でもないわ。ちょっと目にゴミが入っただけ。』
「嘘の友達なんていないよ?」
……その言葉がもし本当なら。
サイテーなのは、私なの……?
『大丈夫?ほらほら、体冷やさないようにベット行きましょう?』
『うん…』
「引越しする前の友達は、本当にマドカちゃんのこと忘れちゃってるの?」
「たとえ今は会えなくても、昔仲良かったことは変わらないし…友達は友達だもん。」
私は本当に…チエちゃんとはもう友達じゃないのかな?
今でもちゃんと覚えてる…一緒に遊んだこと、楽しかったこと、嬉しかったことも…私は覚えてる。
チエちゃんは…?チエちゃんも覚えてくれてる…?手紙がなくても私達……??
『じゃあまどか、夕飯ができたら呼びにくるからね。』
あぁ…あなたのせいで頭がぐちゃぐちゃよ、倉田さん…

