パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 番外編

『………！』

『会えなくなるのは寂しいし、手紙の返事が来ないと悲しくなるけど…だからって、友達じゃなくなるなんてことないよね？』

『………っ』


返す言葉がない。
倉田さんが言ったことは、きっと間違ってはいない。…じゃあ私が間違ってるの……？
私はただ……っ！


『……ってよ…！』

『え…？』

『もう帰ってよ！あなたなんか、顔も見たくないわ！』


驚く彼女の背中を無理やり押し出して、扉を閉めた。


『も、もう…なんなのよ…グス…』


「お手紙がないと、友達じゃなくなるの？
そんなの変だよ。」


心臓を突き刺さすような、真っ直ぐな倉田さんの言葉。


なんなの…人の心にズカズカ入ってくるなんて、サイテーだわ。こんな、こんなサイテーな気持ち…


『初めてよ…っ…！』


私はただ、もう傷つきたくないだけなのに。何がいけないの…？


どうして…涙が出るの…？