この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第10章 番外編

『ん…?』
『まどか、目が覚めた?』
『あれ…お母、さん…?』
気がつくと、自分の部屋の天井が見えた。私はベットに横になっていて、お母さんが上から覗きこんでいる。私……なんで寝ているんだっけ?
『ちょうどお粥を持ってきたのよ。お薬飲むためにも、少し食べたほうがいいわ。起きあがれる?』
……?
『覚えてるかしら…?まどかね、熱が上がって、授業中に倒れちゃったのよ。』
あ…そういえば、授業を受けていたんだ!
『学校は……?』
お母さんはゆっくり説明してくれた。私が熱で倒れてしまって、連絡を受けたお母さんが慌てて駆けつけてくれたこと。その足でタクシーを使って病院へ寄って、診察を受けてから帰宅したのだと言う。
そういえば…途切れ途切れに、そんな記憶がある気がする。

