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やさしいキスをして?
第10章 番外編

はぁ、はぁ…熱いな…
お腹をひいて、ノートと教科書を取り出す。机に広げて、筆箱のファスナーを開けると…
……ない。
シャーペンどころか、筆箱の中身がごっそり抜き取られていることに気づいた。代わりに中には、石ころが詰めてある。
クスクスクス…
驚くと同時に、数人の女子達の笑い声。
ああ…また…
またいつもの、いじめ。今日の昼休みはずっと席に居なかったから…その間に?もう少し早く戻って来れば、隠し場所を探しにいけたのに。今からじゃ、次の休み時間まで動けない。
『ここは次のテストに必ず出しますからね!みんな、ちゃんとノートにとっておくように。』
私が途方に暮れる間にも、授業はどんどん進んでいく。先生も、どんどん黒板を埋めていく。ああ…困ったな…

