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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『一応、担任の先生には伝えておくから…授業中に耐えられなくなったら、言うのよ?』
『分かりました…』
あと二時間。あと二時間だけ我慢すれば、帰れる。大丈夫、あと少しだもの。頑張れるわ…そう思って、お昼休みの終わるギリギリまで、保健室で過ごしていた。
キーンコーン カーンコーン…
『お、マドちゃんどこ行ってたの?』
『うん、ちょっと…』
『さっき、すげー面白い話してたんだぜ?あさひがさぁ〜ククク♪』
『ちょっとゆうひ!マドカちゃんに変なこと吹き込まないでよっ!』
『えぇ〜?あははは♪』
『マドカちゃん、こいつのことは無視して……あれ、マドカちゃん?』
『………』
『マドカちゃん、顔色が…』
騒がしい周りのお喋りに、頭が揺れる。そこで先生が入ってきて、ようやく静かに授業が始まった。

