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第10章 番外編

『あー！見っけ！！』


ガタガタッ


目線を外した岩本くんが、大声で立ち上がる…と同時に、授業中の雰囲気が一気にブチ壊された。


『こら、岩本くん！急に大声出して、何事ですか！』

『す、すいません！でも、おれの消しゴムがあそこにっっ！こっからじゃ届かないんで、先生、取ってくれませんか？』

『なっ？！自分で取りに行きなさい！それから今度からは、言いたいことがあったら、手を挙げて発言するように！突然大声を出すんじゃありません！』

『あはは、はーい。』

『笑わない！真面目に返事をなさい！』

アハハハ…


クラス中が笑いに沸き立つ中、私は火照った顔を隠すのに必死で俯いた。
……やだ//顔熱い。体からも湯気が出そう//岩本くんの笑顔が、頭から離れないよぉ…