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第10章 番外編

誰ともあまり関わりたくないのに…


『教科書忘れちった。マドちゃんゴメン、一緒に見して？』

『わー！マドちゃんの字、キレイだな！おれのノートと交換して欲し〜』

『おれ達、今日は日直だって。黒板消しはおれが全部やるから！日誌だけは、マドちゃん書いて？ね、お願いっ！』

『放課後、おれら校庭でよく遊んでるからさ、マドちゃんも良かったら来なよ。』

『マドちゃん、あのさ』

『マドちゃん、それで』


いつしか…岩本くんのことばかり、目で追うようになってしまった。


話しかけられると嬉しくて。
横顔を見るだけでドキドキして。


……こんな気持ち、意味ないのに。
私が岩本くんを好きになったって…どうせすぐに転校なのに。好きになったって…