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Only you……
第3章 麻都 2

遅い朝食であり早い昼食でもあるそれは、俺の希望もあって、病人に食べさせるには重い生姜焼きだった。実は俺の好物だったりする。明が作る生姜焼きは絶品だった。
満腹になり、また睡魔が襲ってきた。再びベッドに横になる。
「眠たいの? 休んどいた方がいいよ」
ルルルルルッ――。
居間から電子音が聞こえてきた。明は突然の音にびくんと体を反応させた。
「あ、電話だよ」
「んだな」
そっけない返事を返事を返す俺に、明がむっとした顔で「出なくていいの?」と言った。
「代わりに出てきて」
居間の方を指差し言う。
「えっ、オレが出たらまずいだろ?」
「ぜーんぜんまずくない。みんな明のこと知ってるもん」
その間も、電話は鳴り続ける。なかなか根性のあるやつだ。
「大丈夫、多分りんだから」
かけてきた相手は俺の秘書であるりんだろう。俺のスケジュール管理はりんの仕事だし、りんとはいつも一緒にいるパートナーだ。俺が出社していないことに真っ先に気付くのは、例外なくりんだろう。
俺の言葉に納得したのか、していないのか、明はしぶしぶ寝室を出ていった。
明は5分程で戻ってきた。
「りんさんだった」
ほっとした顔でそう報告してくる。
「だろ? 俺の予想的中」
くくっと笑う。明は怒ったような顔をした。
満腹になり、また睡魔が襲ってきた。再びベッドに横になる。
「眠たいの? 休んどいた方がいいよ」
ルルルルルッ――。
居間から電子音が聞こえてきた。明は突然の音にびくんと体を反応させた。
「あ、電話だよ」
「んだな」
そっけない返事を返事を返す俺に、明がむっとした顔で「出なくていいの?」と言った。
「代わりに出てきて」
居間の方を指差し言う。
「えっ、オレが出たらまずいだろ?」
「ぜーんぜんまずくない。みんな明のこと知ってるもん」
その間も、電話は鳴り続ける。なかなか根性のあるやつだ。
「大丈夫、多分りんだから」
かけてきた相手は俺の秘書であるりんだろう。俺のスケジュール管理はりんの仕事だし、りんとはいつも一緒にいるパートナーだ。俺が出社していないことに真っ先に気付くのは、例外なくりんだろう。
俺の言葉に納得したのか、していないのか、明はしぶしぶ寝室を出ていった。
明は5分程で戻ってきた。
「りんさんだった」
ほっとした顔でそう報告してくる。
「だろ? 俺の予想的中」
くくっと笑う。明は怒ったような顔をした。

