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Only you……
第3章 麻都 2

「くっ、はぁ」
俺は激しく腰を振る。しかし、下の少年は声一つ上げず、我慢している風でもない。上げる声はといえば、痛みからくる悲鳴だけだった。
少年の服はズボンと下着だけを脱いだ状態だ。上を脱がそうとしたら、拒否された。靴下も同じく。少年のものに触れるのも禁止だった。触ろうとしたら激怒された。
――はっきり言って、楽しくはなかった。
――満たされることもなかった。
――でも手放せなかった。
それから俺は少年――実際は少年という歳ではなかったが――を買うようになった。携帯の番号を教えられ、予約するようになった。いつも忙しいようで、望む時に予約できないこともしばしばで、欲望を自分で発散させることも増えた。
本気だった。生まれて初めての恋だった。今まで俺は、独りになりたくないばかりに色々な人を抱いた。男も女も色々。逆ナンしてきた女、会社の部下、ピザの宅配員、それから――。
それが、俺と、明との出会い。
今から3年前のことだった。

