この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Only you……
第7章 麻都 4

寝室に辿り着くとベッドの上へダイブした。大きく波打ちやがては静かに落ち着いてゆくベッドは、俺のこれからを表しているのだろうか。枕に顔を押し付け息を殺してうずくまった。

「麻都……どうした?」

明がベッドの脇に座り込み、俺の腕に触れた。俺は払うことも、受け入れることもせずに黙っていた。その手はやがて肩をすべり背中へと辿り着き、優しく行き来する。

「今朝……いなかった」

「うん、ごめんな。もう出ないとバイトに間に合わなかったんだ」

明の吐息が俺の耳に微かに当たる。

「嘘だ」

「本当だよ。麻都帰ってこないんだもん」

俺は単なるだだっこだ。子供返りどころか、幼児返りだった。

「……俺のことなんか、愛してないんだ」

「……」

頭上で明の溜息が聞こえた。俺はやはり、愛されていないんだ。

「なんで……」

背中を滑っていた手が止まった。そしてギュッと肉がつままれる。

「なんでそういうこと言うかな!」

「痛っ!!」

俺は痛みに飛び起きると、その勢いでベッドから転がり落ちた。膝から下だけがベッドの上に残り、今から腹筋のトレーニングでも始められそうな体勢だ。

「イテテテ……」

俺が後頭部をさすっていると、明がベッドを回ってやってきた。

「そういうこと言うから、天罰だっ」

俺の横に、明はすとんと座った。

「じゃあ、答えろよ」
/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ