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理想と偽装の向こう側
第16章 懐古
◎ ◎ ◎ ◎

「光花、先にお風呂入りな~」


お腹ををさすらりながらお湯加減を見に風呂場に行き、いい感じの温度に光花に声かける。


「うん!ありがとう…大丈夫?」


光花が心配そうに見上げるから、頭を撫でながら


「美味しかったから、つい調子こいて食べ過ぎたよ。でも少ししたら落ち着くよ」


笑顔で答えると少し戸惑いながら


「う、うん…じゃあ先に頂きます」


そう言って、お風呂に入っていった。


「パタン…」


風呂場に入った光花を見届けながら


「はぁ…お腹も胸もいっぱいだな…」


ボソッと呟く。


「布団を敷いとこ…」


一応、客用布団は一組ある。 


俺は普段ベッドだが、一緒に寝るには小柄な光花でも、ちょっと狭いだろう。


仕事後だから、ゆっくり寝たいだろうし…うん…。


正直…

揺れる…。


理性と欲望の狭間だな…。

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