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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
都心へ向かう電車の中で
ご主人さまからのメールを読んだ。


 『千帆、おはよう。


 こちらは、くもり空だ。


 千帆、私は楽しんでいる。
 だが、たしかにテンポが速いかもしれぬ。
 考慮しよう。


 足指を舐める練習を
 がんばっているようだね。


 オナニーの自制、
 奴隷の自覚がうかがえる。


 主』


……よかった。
調教のテンポを緩めてくださるようだ。
私は、スマホをバッグに仕舞った。


久々の買い物を楽しんだ後、
電車の座席に座って、
スマホを取り出した。
私は、返信を書き始めた。


 『買い物に出かけた街は、
 いろんな思い出があって
 意図的に避けておりました。


 心がヒリヒリしました……。
 まだまだなんだなぁ~と思いました。


 ご主人さまからメールをいただいて


 千帆にはこんな素敵なご主人さまがいるんだ。
 ありがたいなぁ~。


 と、思いました。


 千帆は、首輪も探すつもりでしたが、
 ペットショップが
 どこにあるのかわからなかったので諦めました。


 昨日、あれこれ調べたので
 近々、買う予定でおります。


 千帆が、
 欲しいなぁ~。
 と、思い描いているものが手に入るといいのですが。


 > 千帆、私は楽しんでいる。
 だが、たしかにテンポが速いかもしれぬ。
 考慮しよう。


 ご主人さまが楽しんでいらっしゃるなら、
 千帆は嬉しいです。


 考慮してくださるとのこと。
 ご主人さま、ありがとうございます。


 ご主人さまのS的要素で、
 テンポを早めたくなりましたらぜひそうしてくださいませ。


 千帆は、ご主人さまの奴隷ですから、
 ご主人さまについてまいります。


 > 足指を舐める練習を
 がんばっているようだね。


 ちゃんと練習できているのか……。
 実際に経験がつめないので、
 歯がゆいです。


 > オナニーの自制、
 奴隷の自覚がうかがえる。


 ……自制するのは、
 とてもつらいです。


 千帆は、
 ご主人さまにご命令されて、淫らになりたいです。


 でも、ご主人さまがすべてです。
 泣くほどつらくても、
 千帆はご主人さまが望まれるなら堪えるしかありません。』


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