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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
『私は、二ヶ所で働いているのですが、
 今日はしばらくお休みしていた方の職場だったので、
 とても忙しかったです。


 私は、事務の仕事をしています。


 > 単純に、貴女は自分は本当にマゾなのか、本物のマゾじゃないのか。
 と、思い当たることがたくさんあるのに葛藤しています。
 そして、それを認めず解放せずに理性で縛りつけて生きていませんか。
 人は、自分自身の本当の欲望にはいつまでも逆らえない…。
 自らの願望には敵わない。と、思ったからです。


 慎二さまは、お見通しなんですね。
 おっしゃる通りです。
 認めず、理性でコントロールしています。
 しかも、そのコントロールすら自虐的に受け入れています。
 ガマンしている私…も、多分、それはそれでよかったのだと思います。


 > 貴方の言われるM性の解放とは、理性に縛られず、理性を放棄し、
 本能の部分で感じたことを、素直に感じるように感じたい。
 これでいいでしょうか。


 はい。
 素直になりたい…です。


 > 理性の制御のない状態での自分の性的な快感は、
 とてもいやらしく、淫らだが、
 理性の力が勝り(プライド)
 恥ずかしいことだし、相手に軽蔑されたくないから、
 それを貴女は、何年間も今まで続けてきた。


 そうですね。
 初めて経験した時からずっと…続けていたと思います。
 私は、経験人数は少ないです。
 2人です。
 どなたとどなたかは、あえて書きませんが
 (というか恥ずかしいので許してください…。) 
 今までのメールで想像できると思います。


 > もし、そうなら、これは簡単なことではないでしょう。


 私自身、それは想像できます。
 振り返るといろいろとせつなくなりますし…。


 > これから、これを解放できるであろう条件を2人で考えてみましょうか。


 解放することに、まだまだ抵抗がありますし、私はなかなか素直になれない性格です。
 それでも、考えていただいてよろしいものなのでしょうか?』


一気に…ここまで書き上げた。


自分を知ってもらっているという…それが伝わってくるから。


気が逸る……。


早く、早くと……慎二さんに想いが募っていく。





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