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甘く、深く、繋がって
第26章 睦みあう
拓真さんの温かい手に、あんなに切羽詰まっていたはずの身体は落ち着いて。私は幸せな温もりの中、うとうととし始めていた。

でも……

拓真さんの指が耳介の裏を伝う。
「んっ……ぁ」
そのまま耳朶を柔く摘ままれ、ぞくりとする。
チュと軽く重なるだけのキスをして
「ごめん、真純。もう少し付き合って」
甘い声で私を誘う。
「どうしても、今、真純と繋がりたい」
滑り落ちて行く大きな手。繰り返される優しい口付けにうっとりと酔わされる。
「っは、ぁ……ゃ……」
弄られるままに熱を帯びていく身体。

ん……ぁ
たくま、さん……

「っふ、ん……」
「可愛いね、真純。もっと、感じて?」
ふふっと笑ってまた口付ける。優しく、甘く……

あっ……あっ……

絡む舌、胸を包む大きな手。時折先端を強く摘ままれて、奥の疼きが熱く増していく。

「たっくま、さ……ん」

「……真純」

幾度となく名前を呼ばれながら、拓真さんの指が、舌が、唇が、私の身体を隈無くなぶる。拓真さんが施してくれる愛に、否やはなくて。一度果てて、その後何度も高められては逸らされてきた身体は瞬く間に追い上げられた。
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