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喘ぐなら、彼の腕の中で
第8章 2人の夜

莉央に手を引かれて、浴室に入った。
わぁ、モノトーンで統一されたお洒落なお風呂場…
って違う違う!
ま、待て待て待て待て……!
莉央のマンションに連れて来られて
私達は今、お互い一糸まとわぬ姿でバスルームにいるのに
それでもって抱かないって……なんなの!?
「莉央!なんで一緒に入るのよ!///」
「怖えーから」
「は!?」
「今のお前は、一瞬でも1人にさせられない」
………!
怖いって……
それって……
「・・・なにそれ。
別に、手首切ったりなんてしないわよ」
「………」
沈黙。
暫くして、莉央は私から手を離すと
シャワーを手に取り、じっと見下ろしてきた。
……その鋭い瞳は、透き通るほど綺麗で
吸い込まれそうで、離せない程釘づけになってしまう。
「……莉……
~~~~~ぎゃぁ!!」

