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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる

アルラウネの向かう方向には死体の山だった。
亜人だけでなく、手強いモンスターも大地に横たわっている。
本来であれば、モンスターから牙や皮を剥ぎ取って素材にしたいのだが、
狩ることが無理なモンスターの骸を横目に進んでゆく。
中には切断された死体もあった。
超高熱で焼かれたような傷口であった。
「ダーベラ様、どうやら人間もいるようですね。
見て下さい、銃弾のような穴が開いています」
それは、高エネルギービームで撃ち抜かれた弾痕である。
彼らには知る由もないが、
「例の密猟者もここに来ているのかもしれないな」
「奴らも倒さねばいけない相手です。
ラミアを救出しなければいけません」
クローターの言い放った直後のことだった。
「ダーベラ様」
珍しく、キルラムが口を開いた。
子供の頃から「頭が悪い」と罵られ、口数が少なくなってしまった。
ダーベラが彼を厚く採用するのは純粋な心の持ち主だからである。
「見て下さい」
キルラムが指差す方向に三人が目を向けると前方で体を休める一団がいた。
こちらには気づいていないが例の密猟者の一味と悪魔だ。
美野里川と馬頭、サキュバスであった。
エンプーサはアルカードの後を追っていて合流していない。
土手山はアルラウネの偵察で別行動をしている。
「密猟者たちだが…ラミアはいないな…」
「敵は三人…人間が二人に悪魔女が一人か…ダーベラ様、仕掛けますか?」
「無論、奴らからラミアを聞き出す」
亜人だけでなく、手強いモンスターも大地に横たわっている。
本来であれば、モンスターから牙や皮を剥ぎ取って素材にしたいのだが、
狩ることが無理なモンスターの骸を横目に進んでゆく。
中には切断された死体もあった。
超高熱で焼かれたような傷口であった。
「ダーベラ様、どうやら人間もいるようですね。
見て下さい、銃弾のような穴が開いています」
それは、高エネルギービームで撃ち抜かれた弾痕である。
彼らには知る由もないが、
「例の密猟者もここに来ているのかもしれないな」
「奴らも倒さねばいけない相手です。
ラミアを救出しなければいけません」
クローターの言い放った直後のことだった。
「ダーベラ様」
珍しく、キルラムが口を開いた。
子供の頃から「頭が悪い」と罵られ、口数が少なくなってしまった。
ダーベラが彼を厚く採用するのは純粋な心の持ち主だからである。
「見て下さい」
キルラムが指差す方向に三人が目を向けると前方で体を休める一団がいた。
こちらには気づいていないが例の密猟者の一味と悪魔だ。
美野里川と馬頭、サキュバスであった。
エンプーサはアルカードの後を追っていて合流していない。
土手山はアルラウネの偵察で別行動をしている。
「密猟者たちだが…ラミアはいないな…」
「敵は三人…人間が二人に悪魔女が一人か…ダーベラ様、仕掛けますか?」
「無論、奴らからラミアを聞き出す」

