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~散花~
第47章 魔物の栖

「まずは、朱佳が意図的にヨクイニンを混入したという証拠を集めましょう」
玲利は加蓮と話を進めた。
「琳夫人さまのご健康のため良かれと思ってやりました――などとシラを切られては厄介でございますものね。その後は…?」
「証拠ごと朱佳を監察庁に突き出すもよし、刑部省に訴え出るもよし…」
公的な司法の場に持ち出せば、実行犯の朱佳はもちろん、主人である芙蓉にも容赦ない取り調べや裁判、相応の刑の執行がなされるであろう。
そうなれば、第七夫人としての芙蓉は身の破滅。
他の側妃たちにも良い見せしめになるはずだ。

