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~散花~
第14章 前夜

たっぷり縁まで蜜を貯めた陶器の筒を、典医は満足そうに眺めた。
「それを…何にお使いになるのですか」
「この漿で、あなたに器の病気がないか、子を孕みやすいか、そういったことを調べるのですよ」
こぼれないように、大事そうに棚の仕切り箱へしまった。それから玉蘭に向き直る。
「では、門の入口を調べますかな」
再び典医の指先が股間を探る。媚薬の効果もあり、穴は無理なく開いていた。
「うむ。間違いなく処女の証がありますぞ」
典医のお墨付き。
けれどそんなことよりも、玉蘭が今欲しいのは彼の指だった。
(そんな入口だけじゃなくて、もっと奥まで…!)
絶頂まで、あともう一押しなのだ。

