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~散花~
第14章  前夜

ぴくりぴくりと閉じたり開いたりしている口を見て、典医が軽くほほえんだ。

そして――

「!?」

指先とは違う、今までに味わったことのない感触の物体が、ぐりっと押し込まれた。

「今、何を…?」

驚いて典医の手元を見る。小梅の種ほどの丸薬を摘まんでいた。

「これは避妊のための薬じゃ」

選女の試しで帝の御子を孕むわけには参りませぬからの……と典医が解説していたが、玉蘭の耳に届いてはいなかった。

丸薬の熱がふつふつと奥に広がり、玉蘭の欲求をますます昂らせていた。

「ん~…」

身をよじって太腿を擦りあわせる。

その太腿を押し広げ、典医は2粒目の丸薬をぎゅうっと挿入した。




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