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half. ~Sweet blood~
第2章 同情と、優しさ…

「俺たちhalfの子供はな、一族の為に売られてんだよ。金でな。だからどう扱おうがそれは買った奴が決める事だ。現に物好きが買うんだからな、見せ物に使う奴も居れば、性欲処理に使う奴だっている。そうされるのがhalfの子供の定めなんだよ」
「考えらんねー生き方だな」
「そうか?俺は島でそう教えられ育ったからな、これが普通なんだよ」
「そうやって死んでいくのか」
「halfは簡単には死なねーよ、純人間の何倍も長く生きる。雪斗お前が死んでも俺は若いままだし死なねー」
「それは辛いだろ」
「別に。死にたくなったら、飲まず食わず何年も我慢したら自然と目は覚めないさ」
「ごめん、理解できねー。けど過酷だな」
「だから気にする事ねーよ。抱きたければ抱けばいいし、嫌になったら捨てればいいだけの話だ。試しにやってみたらどうだ?」
何言ってんだよ、たかが10代のガキが。何にも知らねーんだろ?愛情とか優しさとか、知らずに生きてきたんだろ。そんな寂しい話しあるかよ。
「ルシア、俺が教えてやる」
「何を」
「血以外に満たされる事をだ」

