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*妄想社長に振り回されて*
第9章 香菜さんと私
「どこでそんな台詞を覚えてくるんだ?桜井か?」

「ちっ、違いますよ!自分で考えたんです!雅也さんが……好き、だから…」

「麻希、熱でもあるんじゃないか?嫌、俺の方がヤバイかもしれん!心臓が破裂するかも!」

第三者が聞いたら失笑しそうな会話。
でも今の私なら分かる。
雅也さんはストレートな愛情表現に弱いのだ。
だからこうやって茶化すんだよね。

「破裂したら困ります!私を置いていかないでくださいよぉ」

あ、何だか楽しくなってきた。
普段はこんなこと言うキャラじゃないけどたまにはいいかも。

「ま、麻希……もう無理…」

「どうしたんですか?何が無理なんですか?私雅也さんと離れたくない!」

だけど……慣れないことはするもんじゃない。
何でって?
相手が私の行動でどう出るかが予測不可能でしょ?
例えばそう、今の雅也さんみたいに……

「そうか、麻希は俺と離れたくないんだな?いいだろう。じゃあ思う存分繋がってやるよ」

うわー!
匙加減間違えたー!




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