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第9章 弟の元カノ

「……妹?」
口が渇く。
もう嫌な予感しかしない。
「そ、妹。須藤芙由、知ってるでしょ?」
─────‼︎
愛里咲と芽衣が弾かれたように顔を見合わせれば、
「あはは! 素直な反応〜」
芙美は可笑しそうに笑った。
「あ、ごめん…」
「いいって! 芙由って好きになったら一途だからさ、ストーカーみたいでしょ?」
「あー…」
芙美にとっては笑い事なのだろうけど、実際それに困っている愛里咲は笑えない。
かといって、芙美の本性は高校時代に嫌という程味わったからか言い返すことも出来ない。
愛里咲はただ困ったように笑みを返した。
「わかってんならお姉さんが止めるべきじゃないの⁈ 」
愛里咲よりも一つ年上…つまりは芙美よりも年上の芽衣。
それを知ってか知らずか、
「無理だね。若いから行動力半端ないから」
芙美はサラリと言い返す。
「はぁ?」
まだ何か言いたげな芽衣を横目でチラッと見た後、芙美は愛里咲へと向き直った。
「ていうか、愛里咲は私と琉が付き合ってたの覚えてる?」
口が渇く。
もう嫌な予感しかしない。
「そ、妹。須藤芙由、知ってるでしょ?」
─────‼︎
愛里咲と芽衣が弾かれたように顔を見合わせれば、
「あはは! 素直な反応〜」
芙美は可笑しそうに笑った。
「あ、ごめん…」
「いいって! 芙由って好きになったら一途だからさ、ストーカーみたいでしょ?」
「あー…」
芙美にとっては笑い事なのだろうけど、実際それに困っている愛里咲は笑えない。
かといって、芙美の本性は高校時代に嫌という程味わったからか言い返すことも出来ない。
愛里咲はただ困ったように笑みを返した。
「わかってんならお姉さんが止めるべきじゃないの⁈ 」
愛里咲よりも一つ年上…つまりは芙美よりも年上の芽衣。
それを知ってか知らずか、
「無理だね。若いから行動力半端ないから」
芙美はサラリと言い返す。
「はぁ?」
まだ何か言いたげな芽衣を横目でチラッと見た後、芙美は愛里咲へと向き直った。
「ていうか、愛里咲は私と琉が付き合ってたの覚えてる?」

