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ラブカルチャースクール 2
第16章 Lesson 恩義
思えば…
セイジの背中をマジマジと見たのは初めてな気がする…。

無駄のない筋肉質の広い背中…。

思わず抱き付きたくなってしまうのを我慢して、肩から腰に向かって丁寧に拭いていく。

「セイジ…前も拭いていい…」

背中だけじゃ物足りなくて、試しにお伺いしてみると

「…うん…じゃあ…軽くでいいから…拭いてくれるかな…」

セイジは、ちょっと切ない目になった。

「分かった……」

あぁ…現実に引き戻されていく…。

床に膝ま付こうとすると

「あっ立つよ!」

素早くセイジは立ち上がってくれた。

身長が180cmはあるセイジと、150cmちょいの私との差はかなりある。

立って向き合うと胸元に顔がちょうど来て、なんかドキドキしてしまう。

「拭くね…」

セイジの心臓…ここで生きているんだ…。

貴方の動かす鼓動一つも…

愛おしい…。


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