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第15章 Lesson 休校

こんな偶然って…あるのかな…？

だって…目の前に居るのは…

「琴海…」

セイジだったから…。

余りの出来事に、本当に現実なのか疑いたくなりそうだ。

頬っぺた…つねった方がいいかな？

直立不動になっている私にセイジは近付いて来て

「琴海…実家…帰るの？」

再度、名前を呼ばれる。

やっぱり本物だ！

「セイジ…なんで居るの？」

セイジは少し困った顔で…

「虹が…見たくなってさ…」

「え…虹！？」

凄い！と、思ったが…

「じゃ…駄目だよね…何と無く立ち寄りたくなったんだ…」

「ははは〜！セイジったら！」

頭も胸の中も色んな事が、グルグルしながら笑顔を作る。

そっか…毎回虹を追っかける訳じゃないよね…。

でも、このタイミングで会えるなんて…
どっかで運命を感じちゃうよ…。