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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
基本的セイジは優しいし、スタンダードコースの時も似たようなことはあったけど、今日はまた一段と甘々な感じがするのは気のせいだろうか?

ちょっと戸惑っているとセイジは顔近付けてきて、目を細め口を軽く開く。

「あぁ〜ん…して」

眩暈がしそうなほど色っぽい顔を見せる。

「あ……ぁん?」

「そう…あぁ〜ん」

ケーキの欠片が入るくらい口を開くと、セイジは上手く舌に乗せてきた。

舌の上で生クリームがほどよく溶けて、口の中が幸せな味でいっぱいになる。

余りの美味しさに興奮して鼻から息を吹き出しながら、握った両手をジタバタさせてしまう。

「ふぅぅぅん! 美味しいぃぃぃ!」

「ははっ!本当に美味しそうな顔になるよね」

嬉しそうに微笑むセイジの顔に、私もまた嬉しくなる。

ほんの束の間の時間でしかないのに、何年分にも相当するほどの幸福に思えた。

「次は私がセイジに食べさせるね!」

張り切ってフォークをケーキに立てようとすると

「ううん、もう一口琴海が食べて」

「え…でもセイジの分が少なくなっちゃう」

「はははっ!俺は少しで大丈夫だよ。琴海が喜ぶ顔が見れれば充分」

ボッフンッ!

ケーキ以上に甘いセリフと笑顔のセイジに、頭の天辺が火山のように噴火した。


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