この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson

そしていよいよ『卒業レッスン』。
ラブカルに通い始めた時の自分には、講師目指してここまで来るなんて想像もしていなかっただろう。
あの頃の私は、別れた旦那との生活をどうしたら良いかとしか、考えていなかったのだから。
「『卒業レッスン』…凄く楽しみです…」
「そうですか…流石琴海様…心強いですね…」
こうやって、どんな些細なこともヤナセはずっと褒めて励ましてくれた。
ここまで頑張ってこれたのも、ヤナセのお陰だとしみじみ実感する。
「ヤナセさん、説明ってやはり『卒業レッスン』だけに内容が特殊なんでしょうか?」
割と楽観的に聞き返すと、ヤナセは一瞬口を結んだ。
ドックン…
フロントガラスに映るヤナセの表情が、いつになく真剣に見えて、心臓が大きく脈打った。
交通量の多い都会の道を流れるように車線変更して、ヤナセは他の車を確認しながら片手でハンドルを切っていく。
は、話し掛けにくい…。
しばらくお互い無言のまま車は走っていくと、車の量が減ってくる付近に差し掛かって、ようやくヤナセが口を開いた。
「琴海様…『卒業レッスン』はある意味『講師』への第一関門にもなります…。そのため試験方式となり…担当講師以外に試験官が付くことになります…」
「え…試験官!」
これは思いの外本格的な『卒業試験』になりそうだった。
ラブカルに通い始めた時の自分には、講師目指してここまで来るなんて想像もしていなかっただろう。
あの頃の私は、別れた旦那との生活をどうしたら良いかとしか、考えていなかったのだから。
「『卒業レッスン』…凄く楽しみです…」
「そうですか…流石琴海様…心強いですね…」
こうやって、どんな些細なこともヤナセはずっと褒めて励ましてくれた。
ここまで頑張ってこれたのも、ヤナセのお陰だとしみじみ実感する。
「ヤナセさん、説明ってやはり『卒業レッスン』だけに内容が特殊なんでしょうか?」
割と楽観的に聞き返すと、ヤナセは一瞬口を結んだ。
ドックン…
フロントガラスに映るヤナセの表情が、いつになく真剣に見えて、心臓が大きく脈打った。
交通量の多い都会の道を流れるように車線変更して、ヤナセは他の車を確認しながら片手でハンドルを切っていく。
は、話し掛けにくい…。
しばらくお互い無言のまま車は走っていくと、車の量が減ってくる付近に差し掛かって、ようやくヤナセが口を開いた。
「琴海様…『卒業レッスン』はある意味『講師』への第一関門にもなります…。そのため試験方式となり…担当講師以外に試験官が付くことになります…」
「え…試験官!」
これは思いの外本格的な『卒業試験』になりそうだった。

