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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
そしていよいよ『卒業レッスン』。

ラブカルに通い始めた時の自分には、講師目指してここまで来るなんて想像もしていなかっただろう。

あの頃の私は、別れた旦那との生活をどうしたら良いかとしか、考えていなかったのだから。

「『卒業レッスン』…凄く楽しみです…」

「そうですか…流石琴海様…心強いですね…」

こうやって、どんな些細なこともヤナセはずっと褒めて励ましてくれた。

ここまで頑張ってこれたのも、ヤナセのお陰だとしみじみ実感する。

「ヤナセさん、説明ってやはり『卒業レッスン』だけに内容が特殊なんでしょうか?」

割と楽観的に聞き返すと、ヤナセは一瞬口を結んだ。

ドックン…

フロントガラスに映るヤナセの表情が、いつになく真剣に見えて、心臓が大きく脈打った。

交通量の多い都会の道を流れるように車線変更して、ヤナセは他の車を確認しながら片手でハンドルを切っていく。

は、話し掛けにくい…。

しばらくお互い無言のまま車は走っていくと、車の量が減ってくる付近に差し掛かって、ようやくヤナセが口を開いた。

「琴海様…『卒業レッスン』はある意味『講師』への第一関門にもなります…。そのため試験方式となり…担当講師以外に試験官が付くことになります…」

「え…試験官!」

これは思いの外本格的な『卒業試験』になりそうだった。

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