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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson

地下駐車場から地上に出ると、夕方過ぎといえど日が伸びてまだかなり明るい。
西日の光が高層ビルの間からすり抜けてきて、目を細めてしまうほど眩しかった。
「少々…失礼致しますね…」
ヤナセはハンドルを操作しながら取り出したサングラスを掛けて、軽く前髪を掻き上げた。
日本人離れした顔に、サングラスが物凄く似合って様になっている。
ヘーゼルに見えるほど色素が薄い瞳には逆光は眩しいのかもしれないが、サングラス姿で輝いているヤナセはもっと眩しく見えた。
ヤナセの車はシートも大きいから、身体がスッポリと収まって座り心地が良い。
微かな振動が揺りかごみたいで、疲れた身体を眠りに誘う。
瞼が徐々に重くなってきた、頭が船を漕ぎそうになった時だった――――
「琴海様…お疲れのところ申し訳ありませんが…『卒業レッスン』についてのご説明をさせて頂いても宜しいでしょうか…」
「はっはいぃぃぃっ!お願いします!」
『卒業レッスン』の言葉に、一気に眠気が吹っ飛んだ。
「クス…相変わらず素晴らしいお返事ですね…」
「いやぁ…ははは…」
そう言われると初めてスクールに説明を受けにきた日を思い出す。
勢い良く挨拶した私にヤナセは
『クス…お電話と同じくお元気でいらっしゃる』
そう言って優しく微笑んでいたっけ…
講師への扉が近付いた今、あの日が凄く懐かしく感じる――――。
西日の光が高層ビルの間からすり抜けてきて、目を細めてしまうほど眩しかった。
「少々…失礼致しますね…」
ヤナセはハンドルを操作しながら取り出したサングラスを掛けて、軽く前髪を掻き上げた。
日本人離れした顔に、サングラスが物凄く似合って様になっている。
ヘーゼルに見えるほど色素が薄い瞳には逆光は眩しいのかもしれないが、サングラス姿で輝いているヤナセはもっと眩しく見えた。
ヤナセの車はシートも大きいから、身体がスッポリと収まって座り心地が良い。
微かな振動が揺りかごみたいで、疲れた身体を眠りに誘う。
瞼が徐々に重くなってきた、頭が船を漕ぎそうになった時だった――――
「琴海様…お疲れのところ申し訳ありませんが…『卒業レッスン』についてのご説明をさせて頂いても宜しいでしょうか…」
「はっはいぃぃぃっ!お願いします!」
『卒業レッスン』の言葉に、一気に眠気が吹っ飛んだ。
「クス…相変わらず素晴らしいお返事ですね…」
「いやぁ…ははは…」
そう言われると初めてスクールに説明を受けにきた日を思い出す。
勢い良く挨拶した私にヤナセは
『クス…お電話と同じくお元気でいらっしゃる』
そう言って優しく微笑んでいたっけ…
講師への扉が近付いた今、あの日が凄く懐かしく感じる――――。

